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クラミジアに夫婦で心当たりない…感染経路や原因は?性感染症や症状について
クラミジアに感染したことがわかったんですが、夫婦2人とも心当たりがありません。いつ、どうやって感染したんでしょうか?
こうした不安や疑問はよくあります。
では、なぜクラミジアに感染したのでしょうか?
まず、クラミジアは性行為でしか感染しません。(性行為以外では感染する可能性はほぼありません。)
これを踏まえた上で、夫婦に心当たりがない場合、考えられる感染経路は次のようになります。
- 夫が結婚前に感染していた
- 妻が結婚前に感染していた
- 夫婦共に結婚前に感染していた
- 結婚後に浮気などで他の異性から感染したのがうつった
この中で特徴的なのが、結婚前から感染していたケースです。
これは、クラミジアに感染しても自覚症状に気づかず、感染していたことがわからなかった、気づいていなかったという場合がよくあるからです。
症状がなく感染に気付いていなかったとしても、クラミジアが治っている訳ではありませんので、性行為によってパートナーにうつしてしまうということです。
もう一つの可能性としては、パートナーが浮気をして、他の異性との性行為を持った時にクラミジアに感染したことが原因という場合です。
「心当たりがない」とは言いますが、浮気を素直に認めることができていないだけです。
ただし、クラミジアの検査では、いつ、誰から感染したのか判断することができません。
浮気の疑いがあっても、断定できないので、焦ってパートナーを責めるようなことはしないようにして下さい。
もし浮気の疑いがある場合は、浮気調査など別の手段が必要になります。
【クラミジアに夫婦で心当たりない】原因は?
クラミジアの原因①性行為で感染する
まず、クラミジアは性行為によって感染する性感染症です。
その原因は、クラミジア・トラコマチスと言われる細菌が粘膜に接触することによります。
また、クラミジア・トラコマチスは性器、のど、肛門、眼の粘膜に存在しており、これらが接触することによって感染していきます。
一回の性行為によって感染する確率は30%〜50%と言われており、性行為の回数によっても感染の可能性が大きくなります。
また、コンドームの使用の有無によっても違いがありますが、コンドームを使用していても感染する可能性はあるとされています。
クラミジアの原因②性行為以外で感染することはない
このように、クラミジアの感染は性行為によって生じます。
性行為以外、例えばトイレの便座やバスタオル、湯船やプールなどから感染することは無いとされています。
クラミジアに感染するような心当たりがない場合でも、性行為以外の原因で感染している可能性は考えにくい性病の一つになります。
(性病の種類によっては、性行為以外で感染するものもありますが、クラミジアは性行為以外からの感染の可能性はないため、混同しないようにしましょう。)
では、いったいどのようにして感染したのか?その感染経路について確認しましょう。
【クラミジアに夫婦で心当たりない】感染経路は?
ここまでお伝えしたことをまとめると、
- クラミジアの感染に心当たりがない
- でも性行為以外に感染することはない
このようになります。
では、いったいなぜ感染したのか理解できないかと思います。
しかし、クラミジアの特徴として、感染していても症状に気付かないことが多くあるのです。
そのため、次のような感染経路が考えられます。
クラミジアの感染経路1・夫が結婚前から感染していたとか
まず、夫が結婚前から感染していたケースが考えられます。
男性の場合、クラミジアに感染しても50%の人が自覚症状に気づかないとされていますので、夫が感染に気付いていなかった、心当たりがないというのも納得できるかと思います。
夫も感染に気づいていなかったので、妻との性行為によってクラミジアがうつったということになります。
妻の婦人科健診だったり、他の症状などで病院受診した際に、偶然クラミジアの感染にも気付くようなケースがあります。
クラミジアの感染経路2・妻が結婚前から感染していた
また、妻が結婚前からクラミジアに感染していたケースもあります。
女性の場合は、クラミジアに感染していても80%の人が自覚症状に気付かないとされていますので、十分に考えられるケースです。
つまり、感染に気づかないまま夫と性行為をしたことによって、クラミジアがうつったということになります。
クラミジアの感染経路3・夫婦ともに結婚前から感染していた
また、可能性としては夫婦ともに、過去に感染していたことに気づいていなかったことも考えられます。
ちなみに、クラミジアに感染している人と性行為をすると、一回あたり30%〜50%の確率でクラミジアに感染するとされていますので、結婚前の恋愛経験や性行為の回数によっても、感染の可能性が変わってきます。
クラミジアの感染経路4・結婚後に夫が感染した
もう一つの可能性としては、結婚後に夫が感染し、その後妻にも感染したケースです。
この場合、夫が妻以外の女性と性行為を待った、つまり浮気をした可能性が考えられます。
また、夫が風俗で感染した可能性もあります。
性器と口の接触などでも感染するため、挿入の有無に関わらず感染する可能性があるからです。
夫も心当たりがないと言っていたとしても、本当のことを正直に言えない、または隠している可能性も考えられます。
ただし、今回のクラミジア検査の前に、妻が確実に感染していないとわかっている場合に限ります。
先にご紹介したように、妻が以前から感染していたことに気付いていなかった可能性もあるからです。
クラミジアの感染経路5・結婚後に妻が感染した
また、結婚後に妻がクラミジアに感染し、その後、夫にもうつったケースも考えられます。
夫の場合と同様に、夫以外の男性と性行為を持ったことが原因です。
妻も心当たりがないと言っていても、実は浮気の疑いがあるのかもしれません。
ただし、こちらも今回の検査前に夫が感染していないことが確実だった場合になります。
実は夫も気付いていなかっただけで、以前から感染していた可能性もあるためです。
クラミジアの感染経路6・いつ、誰から感染したかは判断できない
やや分かりづらくなってしまいましたので、簡単にまとめると、
クラミジアの検査結果だけでは、いつ、誰から感染したのか判断することができないということになります。
結婚前から感染していた可能性もあれば、浮気の可能性もあるということです。
ここまでご紹介した内容は、あくまでも感染経路の可能性であり、クラミジア検査だけでは証明できないということになります。
ただ、「性行為でしか感染しない」ことにはかわりありません。
もし、パートナーの浮気が心配という場合は、浮気調査などが必要になります。
【クラミジアに夫婦で心当たりない】症状について
クラミジアの症状の特徴
クラミジア感染は、自覚症状に気付かないことが多いという特徴があります。
その割合としては、男性では約50%、女性では約80%にもなると言われています。
ただし、どんな症状が現れるのか知っていれば、自覚症状に気づく可能性も変わってきますし、「そういえば、あの時、気になることはあったな」と思い出す可能性もあります。
では、具体的にどんな自覚症状が現れるのか、確認してみましょう。
クラミジアの症状:夫
男性(夫)に見られる症状としては、主に次の2つが挙げられます。
- 尿道炎
- 前立腺炎
- 精巣上体炎(副睾丸炎)
まず、性行為によってクラミジアが尿道に感染すると、1〜3週間ほどの潜伏期間を経て尿道炎を発症します。
尿道炎によって、排尿時の痛みや性器の痒み、サラサラとしている尿道分泌液が下着に着くことがあります。
男性の場合、こうした自覚症状に気づかないで放置してしまう割合が50%とも言われています。
一時的に排尿時の痛みがあったりしても、軽快してしまうとそのままにしてしまうこともありますが、症状が軽快しても、クラミジアの感染が治ったという訳ではありませんので注意が必要です。
基本的に、クラミジアは自然に治ることはありません。
また、そのまま感染に気づかずに放置していると、クラミジアが尿道から奥へ移動して、前立腺炎が生じます。
この前立腺炎も自覚症状に乏しいものになります。
前立腺炎に気が付かずに放置していると、さらにクラミジアが奥へ進み、精巣上体炎(副睾丸炎)となり睾丸が腫れるような症状が見られるようになります。
この精巣上体炎(副睾丸炎)では足の付け根に激痛が生じたり、高熱が出たりします。
クラミジアの症状:妻
女性(妻)に見られる症状としては、主に次の5つが挙げられます。
- 子宮頸管炎
- 子宮内膜炎
- 卵管炎
- 骨盤腹膜炎
女性の場合、まず子宮の入り口である子宮頸管にクラミジアが感染し炎症を起こします。
すると性器のかゆみ、おりもの、においがきつくなるといったことが生じます。
しかし、女性も自覚症状に気が付かないことが約8割もあるとされており、そのまま放置するとクラミジアが子宮の奥へと移動します。
まず子宮内膜炎が生じると、下腹部の痛みや不快感、発熱や下痢があったり、おりものが増える、不正出血といった症状が見られるようになります。
クラミジアがさらに移動すると、卵管炎が生じます。
卵管炎が生じると卵管が癒着してしまい、不妊症や子宮外妊娠の原因にもなる可能性があります。
卵管炎からさらに症状が進行すると、骨盤腹膜炎が生じます。
骨盤腹膜炎が起きると、激しい腹痛を起こすことがあったり、おりものや不正出血、不妊症の原因にもなります。
【クラミジアに夫婦で心当たりない】性感染症について
今回はクラミジアについて、なぜ心当たりがないのに感染したのか、詳しくお伝えしてきました。
ここまでのないようでおわかりいただけたように、クラミジアをはじめとした性病に対する正しい知識が乏しいと思います。
性病と聞くだけでネガティブなイメージを持ったり、パートナーに浮気をされたと疑ったり、悪いことしているような印象を覚えると思います。
たしかに、今回のクラミジアは、心当たりがなかったとしても、性行為がなければ感染することはありません。
ただし、クラミジアは自覚症状がなく、感染に気づかないことも珍しくありません。
また、クラミジアの検査だけでは、いつ、ダレから感染したのかもわかりません。
そのため、検査結果が陽性だったというだけで、すぐにパートナーを疑ってしまうようなことのないようにしましょう。
浮気をしていないのに、浮気していたと疑われてしまえば、夫婦関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。
まとめると、クラミジア検査の結果からわかることは、
- あなたがクラミジアに感染している
- パートナーも感染している可能性がある
- 正しい治療を受けることが必要
このようなことになります。
もし、浮気の疑いが晴れないという場合は、クラミジア検査とは別に、浮気の調査が必要になります。
この場合も、浮気を調べられていることがバレてしまえば、夫婦関係にヒビが入るかもしれません。
そのため、浮気の真相を確かめるのであれば、浮気調査のプロに相談するのがおすすめです。
【クラミジアに夫婦で心当たりない】まとめ
クラミジアの感染がわかったけど、夫婦で心当たりがない場合、いったいなぜ感染してしまったんだろうと不安になると思います。
今回は、その感染経路やクラミジアの特徴について詳しくご紹介してきました。
クラミジアに夫婦で心当たりがない場合のまとめ
- クラミジアは性行為でしか感染しない
- 心当たりがなくても性行為以外からは感染しない
- クラミジアの検査が陽性でも、いつ、誰から感染したかはわからない
クラミジアは日本で最も多い性病の一つで、確かに、性行為をしなければ感染しない病気です。
ただし、「心当たりがない」というケースも多いのが特徴です。
自分に心当たりがないからといってパートナーを責めてしまうと、夫婦関係を悪化させてしまう原因になりかねないので注意してください。
「心当たりがない」ケースが多い理由としては、クラミジアに感染していても男性で5割、女性で8割の人が自覚症状に気が付かず、感染したまま放置してしまっているからです。
夫婦共に心当たりがなくても、自覚症状がなかっただけで、結婚以前から感染していたという可能性もあります。
クラミジアに感染している人と性行為をすると、一回あたり30%〜50%の確率でクラミジアが感染すると言われていますので、夫婦間で感染がうつる可能性も高くなります。
ただし、場合によっては結婚後の浮気などによって、他の異性と性行為をしたことが原因で感染してしまうことも考えられます。
実際に、クラミジアに感染したことがわかった時に、パートナーの浮気を疑った方もいるのではないでしょうか。
確かに、クラミジアは性行為でしか感染しないため、浮気の疑いも考えられます。
しかし、クラミジア検査では、いつ、誰から感染したのか判断することはできません。
もし、浮気の疑いがある場合は、浮気調査など別の対応が必要になってきます。